今日も明日も山のこと。

山が好きな25さい。アウトドアメーカーで商品企画してた。山や自然と生きていきたい。

アフリカ最高峰キリマンジャロに登った話【きっかけ編】

登山というものに出会ってちょうど2年ほど経った。

 

2年という間に私はどっぷに山の世界にはまってしまって、

最初は小屋泊→テント泊→縦走→冬山登山という

まぁお手本の様にはまって言った。

2年と言っても最初の半年くらいは福岡に住んでいたし、大学の卒業研究も忙しかったので、実質ちゃんとやりはじめたのは社会人になってからなので、一年半ほど。

 

そこには会社の先輩であるNさんの存在は大きかった。

 

私よりも5つ上のN先輩は、社会的にはかなりのイケメンで

あるにも関わらず、山にどっぷりである。

(彼女はいないかもしれないけれど遊んでくれる女の子は山ほどいると思う)

 

入社したての頃、私は大学を卒業し、福岡から大阪に

住む場所を変えたばかりで、関西には友達は少なかった。

 

そんなとき、私はこっちで山登りを始めた。

 

N先輩は入社前から

「入社したら山行こうな〜」と誘ってくれていたので、

1年目のGWには兵庫の氷ノ山に連れていってくれたのです。

 

その後はわたしはN先輩とも山に行きたかったのですが、

いくところの危険度が増していくうちに、

「新入社員で女子のお前を連れてって、なんかあったら責任とれんから」

と、連れて行ってくれる感じじゃなくなってきて。

 

その後は自分でSNSやイベントなどで山友達を作って

いく様になりました。

 

でも、会社で会えば今週はどこにいくだの、

ここの山がよかっただの、

定期的に情報共有していました。

 

そんなN先輩がキリマンジャロに2016年の8月に

お盆を利用して登りに行きました。

 

最初はふーーーん、そうなんだー。すごいなーというぐらいで

全く興味はなかったです。

 

多分自分とは別次元のことすぎて、あんまり

現実味がなかったんですよね。

 

 

時は流れて、その後ツイッターである男の子と出会いました。

名前はしょーたくん。

 

大学生で私よりも年下で、

ですが、意欲的に山登りをしていて、

「セブンサミッツの頂上でジャグリングをする」

というのを掲げていました。

 

あー、面白い子もおるんやなーという思いと同時に

私の脳内である情報と彼が結びついたのです。

 

セブンサミッツで、ジャグリング・・・・?

 

 

 

それはN先輩がキリマンジャロに行った時の話をしてくれた時、

「俺らのグループに大学生なんやけど変な奴がおって、

頂上でジャグリングしとったねん〜」

 

ん・・・・。

 

もしや・・・・・。

 

 

おそるおそる私は彼に連絡を取り

キリマンジャロにいったときNさんていなかった?

私の会社の先輩なんだけど・・・」

 

「あ!Nさんですか!いましたよ〜!まじですか!笑」

 

といった感じでなんだか不思議な縁を経て意気投合し、

一緒に2016年の9月に北岳に登りに行こう!となりました。

 

 

はじめてあったしょーたは、

小柄な少年で、線も細く、山の人、という感じではなく、

どちらかというと美少年系。

とても礼儀の正しい男の子でした。

 

ですが、彼の登山スタイルは独特で、

ありとあらゆるザックの紐がだるだる。

服もなんだか大きし、見てるだけでズレ落ちそう。

 

私が思わず

「え!そんなんで登ると?!

なんで腰紐とかショルダーとかしめないの?」

 

しょーた

「え、締めるもんなんですか?」

 

これでキリマンジャロ登るんだからすごいなぁと思いながら、

勝手に母性本能が働いた私は彼のベルトをきっちり締め

「うん!これでオッケーでしょ!」

とバッチリセッティング。

 

ありがとうございます。と彼は言ってくれたが、

その日の最後にはまただるだるになっていたので聞いてみると

「やっぱり僕にはこっちのほうがいいです!」

と。

 

まあそのだるだるでコースタイム半分ぐらいで登れるなら

それでいいよ・・・笑

 

君の好きに登るがいい!!!

 

と言って笑いあったのを覚えてます。

 

そんな彼とも登山中にキリマンジャロの話を聞かせてもらっているうちに、

なんだかそんな遠くない存在の様に感じられるようになりました。

 

 

北岳登山から1ヶ月経った2016年の10月、

N先輩、M先輩(会社の先輩。Nさんとずっとバディを組んで山に入っている)と立山に遊びに行くことになった。

 

私は登山をはじめるきっかけになったT君を誘って行くことにした。

 

以前からT君にはNさんの話をしていたし、同じくNさんにもT君の話をしていた。

 

4人で行った立山はとても楽しく本当にいい経験だった。

 

その中で話題はキリマンジャロの話に。

T君はこの前一緒に北岳も行っていたのでしょーたともすでに知り合っていて、

ふたりでしょーたからキリマンジャロの話も聞いていたのだ。

 

「ふたりやったらキリマンジャロ全然登れると思うで」

 

そのNさんの一言で私とT君はなんだか火がついてしまった。

 

幸いT君は大学を卒業しており、4月からは社会人だが、

海外旅行に行ったり、白馬にアルバイトしに行くぐらいしか

予定が決まってなかったので、卒業旅行がてら行ってもいいよ、とのこと。

 

となれば私さえ休みが取れれば

 

私たちはアフリカ最高峰キリマンジャロに登れるのだ!

 

 

そこからは周りにキリマンジャロ経験者もいたこともあり、とんとん拍子にすすみ、いまに至る。

 

とまぁきっかけはこんな感じです。

人生何がきっかけでこうなるかなんてわかんないもんです。